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Rethinking Tennou system in Reiwa

令和とともに天皇制を考える 

日本人にとっても謎の多い天皇という存在。 

天皇家は邪馬台国の卑弥呼の子孫である、皇室の王朝が 4 世紀に成立した、など様々な説がある。645 年の大化の改新の後、天皇は正式な名称として知られるようになった。明治維新が起き、明治政府は天皇を中心とした政治を行うために憲法を作った。その中で天皇は神として担ぎ上げられ国民をまとめる存在であった。

第二次世界大戦後も天皇制は存続し、日本国の象徴として今も国内外で話題になっている。先日、即位礼正殿の儀があり新たな天皇が即位したことについて、私たちは話し合った。 

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A「今年は特に皇室関係のニュースであふれた年だったね。式典の前日には新元号、令和が発表されて流行語になったし、みんな盛り上がったよね。」

B「式典の礼については、海外メディアからの評価も様々だったよね。

日本らしさが溢れる会だったとか、近隣諸国だと式の最後の『天皇陛下万歳』について『軍国主義』を思わせると批判する声があったと思う。実はアジア諸国では天皇制自体についての批判もある現状なんだよね。

去年、韓国ではソウル市内で上皇の誕生日祝いをすることですごい問題になったことがあった。ソウル市内にたくさんの人が集まって上皇の来韓を反対するデモが行われたよ。」 

A「なんでそんなことが起きたの?」 

B「植民地の歴史を経験した国々では、『天皇』の存在が昔のつらかった時期を思い出させるようで恐れているみたい。また『天皇』というものが国民意識を煽ってまた戦争をするときに昔と同様に使われるのではないかと心配する人が多いよね。」 

A「『天皇』と『軍国主義』を結びつけて連想するんだ。たしかに、『天皇』の存在が21 世紀のナショナリズムを煽ることに使われてると思われると主張する人もいるみたいだね。でも日本人はもうそんなに脅威に思ってたりはしてないよね。」 

B「実際いまの日本人が天皇についてどう認識するのか、近隣諸国の国民は知らないから、天皇のパワーに恐れてるのだと思うよ。実際はそんなことないと認識する日本人も多いよね。」 

C「そういえば、今年 5 月の改元の式典、160 億円くらいかかったって知ってましたか?」 

A「そうなの?かかりすぎじゃない?そのお金で福祉を充実させたりできそうだよね。少なくと もたった 2 日の儀式に160 億は使いすぎだと思うよ。」 

B「宮内庁の年間予算は 240 億円くらいだよ」 

C「この事実を知ってる国民の方が少ないよね。自分はたしかに皇族にお金かけすぎだと思うけど、彼らが自身で生計たててくのって事実かなり難しいと思うんだよね。」 

A「なんで?」 

C「たとえば、彼らがある日突然社会に溶け込んで馴染めると思う?」 

A「うーん。それは難しいと思うなあ。だって彼らは生まれながらにして有名人だから、突然溶け込むのは難しいよね。」 

B「人権についても問題があるよね。日本国籍を持っている人の中で天皇だけが唯一人権が制限されていて、天皇だけが選挙も行けない。その家に生まれただけで人権が認められないのは問題なんじゃないかな。」 

C「確かに、それは法の下の平等の原則に反しているとも言えるよね。」 

B「それに皇室の方々にはプライバシーがほとんどないのも現実としてある。常に国民の模範として行動しなければならないのはすごくストレスだと思うし、ちょっと問題を起こしただけでメディアは必要以上にはやし立てるよね。」 

A「でもそれって逆に言えば国民の皇室に対する注目度が高いってことだよね」 

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皇族の人々が選挙権を持たないことなどに代表されるように、現代に生きる私たちの理想や感覚とは若干のズレがある現在の天皇制。理由の一つとして考えられるのは、70 年以上も前、GHQの指導のもとに作られた憲法を根拠に天皇が存在していると言うことが考えられる。

現在の制度を我々学生が変えていくことは難しいことかもしれないが、令和という新時代が始まったこのタイミングで日本特有の天皇制について考えることは大切な過程になるだろう。 

執筆: 糸繰雄亮 金多謙 島田陸 土屋冠侍 村澤剛 

英語編集:金多謙 

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